2008年 02月 04日
官製不況
最近、まちを歩いていると、また実際に電話で、「藤田さん、○○さん倒産しちゃったよ」「家もう限界だ」「会社たたむことにしました」などと声をかけられたり、相談を受ける機会が増えてきました。皆さん、建設業界、工務店の方々です。
これは私の身の回りだけでなく、全国的な傾向のようです。新設住宅着工戸数は前年比17.8%減、首都圏のマンションはなんと前年比33.3%減だそうです。そして、体力のない中小建設業の倒産が相次いでしまっているのです。 耐震偽装問題が相次ぎ、昨年施行された改正建築基準法による審査厳格化が大きく影響しているようです。お役所も厳しくするばかりで、それに対応する対応に無策。結局、審査に時間がかかり、業者は着工できない。そして、資金繰りが苦しくなり、倒産となってしまっているのです。まさに官製による不況です。 今こうして苦しんでいる方々は、真面目に、地道に取り組んできた方々ばかり、一部の偽装者の行動は、結局こうした真面目な中小企業に影響してしまっているのです。 これも、制度を厳格化して、それでよしと、あぐらをかいている政府の無策にあるのではないでしょうか。 ちなみに、この国の先を見ない政策に、地方行政も振り回されています。 付け加えるならば、消費者金融に対するグレーゾン規制も中小企業を苦しめています。大手銀行は、中小零細企業へは貸し渋り、頼りにしていたノンバンクも融資できなくなり、資金繰りができなくなり、倒産させているのです。 政治もマスコミももっと現実を直視すべきと思っています。
by manabulog2007
| 2008-02-04 23:30
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